飛行機の中が日サロ級といわれる理由。機内の日焼け対策6選

空のお仕事の魅力

春になり、日差しが気になる季節になりました。
街には、日傘、薬局には日焼け止めコーナーが出始めました。

客室乗務員になり、飛び始めてまもない頃
なんか腕が黒いなぁと感じるようになりました。

当時の私は知りもしなかったですが
機内は日サロ級の紫外線が差し込んでくるのです。

今日はこれから飛行機に乗ろうとしている方必見!

機内の紫外線の強さ」、
機内の紫外線対策

を紹介したいと思います!

機内の紫外線レベルが日サロ級と言われる理由

高ければ高い場所ほど紫外線が強い

高いところを飛ぶ飛行機は
紫外線をとても吸収します。

飛行機がどれくらい
高いところを飛んでいるかというと、、、

約33000ft(フィート)、メートルで換算すると約1万メート上空を飛んでいます。
これは富士山約3個分の高さです。

高い場所ほど紫外線は
強いと言われています。

つまり私たちが乗っている飛行機は
相当強い紫外線を浴びているということになります。

気象庁のHPからも
高い場所の紫外線は強いということが発表されています。

標高が高いと、その地点から上空の大気の量は少ないので、紫外線は散乱を受けにくくなり、その地点で受ける紫外線は強くなります。 また、標高が高いと、大気を通過する際のオゾンによる吸収も少なくなり、紫外線は強まります。

気象庁HP

機体はUVAという紫外線を浴びている

飛行機の機体は
特にUVAという紫外線を吸収します。

そもそもUVAってなに❓
って思う人も多いのではないかと思うので
下記にまとめています。

UVAとは❓

UVAは紫外線の一種で、紫外線にはUVA、UVB、UVCと3種類があります。
ざっくり3種類を解説すると



UVA
生活紫外線と呼ばれるもの。家の中や車の窓ガラスから浴びる。
肌を黒くする作用、しわとたるみを引き起こす原因、肌の弾力を失わせる光老化を引き起こす。

UVB
レジャー紫外線と呼ばれ、野外にいて浴びる紫外線。
赤く炎症したり、しみ、色素沈着の原因を作る。

UVC
地球には到達しない紫外線。

飛行機はUVBは遮断できますが
UVAは遮断できません。

機内は日焼けマシンの中に20分間いるのと同じ

アメリカの医師協会のJAMAネットワークは2014年に

飛行機の中の約1時間は
日焼けマシンの中に20分いるのと同じ
という研究結果を発表しています。

私たちは
日焼けマシンと同じ紫外線を
機内で知らず知らずで浴びていたのです。

パイロットと客室乗務員はメラノーマの派生率が通常の2倍

アメリカのある研究チームによると、


9000mの高さを飛んでいる民間の飛行機は
がんを誘発する紫外線の強さは2倍になる

という研究結果をだしています。

またパイロットと客室乗務員が皮膚癌の一種メラノーマになる発生率が
通常の2倍近くということも同時に発表されています。

原因は完全にはわかっていませんが、
メラノーマは紫外線が影響してかかる病気です。

飛行機に乗っている間、
私たちの肌は知らず知らずのうちにダメージを受けていることがわかります。

ここまでのまとめ
  1. 高ければ高いほど紫外線は強い
  2. 肌の光老化を促進させるUVAを飛行機は吸収している。
  3. 機内の紫外線=日サロレベル
  4. 皮膚癌の1種にかかる恐れがあるほど機内の紫外線は強いという研究結果もでてる

改めて
機内の紫外線は恐ろしいほど強いです。

機内の日焼け対策 6選

紫外線を浴びているということが分かったところで
日焼け対策6選をご紹介していきます!

窓側は座らない

窓側に座らない
というのが紫外線対策で一番重要です。

ご搭乗前に座席指定をすることができます。
通路側は埋まりやすいので早めに予約することをおすすめします。

・シェード(窓についている日よけ)は閉めておく。

日除けを閉めること
機内の日焼け対策では大切です。

景色もみたい、日焼け対策もしたいという方は
窓側に座り、景色も楽しみつつ日除けで紫外線をコントロール
して行きましょう。

夜間フライトを選ぶ

夜間のフライトを選べば、
離陸時の紫外線は防げます。

夜の空港って人が少なくて
個人的にはとてもワクワクします。

また飛行機から見る夜景はとっても綺麗です。
夜間フライトを体験したことない方
是非トライしてみてください。

すっぴんはNG、日焼け止め塗る

日焼け止めは必ず塗りましょう。

よく長時間フライトの時
女性のお客様がすっぴんでご搭乗されることが
多いですが、気をつけてください。

長時間メイクをしていることも肌に悪影響ですが
強い紫外線を浴びることはもっと悪影響です。

飲む日焼け止め


日焼け止めとプラスで飲む日焼け止めを飲むと効果抜群です。

紫外線が地上よりも強いからこそ
通常時よりケアしてあげてください。

フライト後はパック

飛行機に乗った日は
必ず寝る前にパックをして
お肌を労ってください。

また長時間フライトでは機内でよくパックをしている
お客様多くいらっしゃいます。

海に行った日と同じぐらいのケアをしてあげてください。

まとめ

機内の紫外線は
とても強いです。

怖いのは知らず知らずのうちに
私たちが紫外線を浴びているということ。

これから飛行機に乗る方
ぜひ、私が紹介した日焼け対策を1つでも
実行してくれたら嬉しいです。

まだまだ飛行機に乗るチャンスがない方
未来の旅の豆知識になっていたら嬉しいです。

凧が一番高く上がるのは、風に向かっている時である。風に流されている時ではない。(Kites rise highest against the wind – not with it.)

ウィンストン・チャーチル
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